ボリス・スヴァーリン(1895–1984)の旧蔵書で、1880年代から1910年代にかけて出版されたロシア革命運動に関するオリジナルのパンフレット類1,023点(主にロシア語)からなる。ロンドンやジュネーブ、1905~1907年頃のペテルブルクやモスクワにおいて印刷されたパンフレット類が含まれる。 スヴァーリンは、キエフで手工業職人の子として生まれ、パリに移住して製図工の徒弟となった。第一次世界大戦が勃発すると一時軍務に服するが、除隊後の1916年社会主義系新聞のジャーナリストとなり、1919年にレーニン(1870–1924)によって創始された第三インターナリショナル(コミンテルン)の国際業務書記となった。1920年フランス政府に逮捕されたが、獄中でも革命活動を続け、1921年釈放後、コミンテルン第3回大会にフランス共産党代表として参加した。1924年までモスクワに滞在したが、同年レーニンが死亡すると、トロツキー派としてコミンテルンとフランス共産党の双方から追放され、パリに戻ってジャーナリスト活動を始めた。1929年トロツキー(1879–1940)とも決裂し、やがて政治活動から手を引いた。第二次世界大戦中は米国に亡命し、1947年フランスに戻ってジャーナリズム活動を続けた。 本文庫は1978~1979年に購入された。目録として『ボリス・スヴァーリン・コレクション目録:ロシア革命運動資料』が刊行されており、図書館ホームページで資料一覧が公開されている。なお、一橋大学社会科学古典資料センターに「ベルンシュタイン・スヴァーリン文庫」が所蔵されている。
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