四国地方  |  徳島大学附属図書館

蜂須賀家家臣成立書並系図

 近世徳島藩主の蜂須賀(はちすか)家旧蔵資料の一部1,802点(和書)が収蔵されている。蜂須賀家が1834年と1861年の2度にわたり藩士に命じて提出させた、各家の系図や代々の家督相続者の禄高・役職などを記した資料である。近世藩政史料として、また徳島県の郷土史・地方史として重要な史料である。
 蜂須賀正勝(はちすか まさかつ、1526–1586)は、子の家政(いえまさ、1558–1638)と共に豊臣秀吉(1537–1598)に仕え、1585年に家政は阿波国(現・徳島県)17万5,700石を与えられて徳島藩主となった。関ヶ原の戦い(1600)で家政は徳川家康(1542–1616)側に味方し、家康から家政の子・至鎮(よししげ、1586–1620)に対して旧領(阿波国)を安堵された。さらに大坂の陣(1614、1615)での功績によって1615年には淡路国(現・兵庫県淡路島)を加増され、25万7,000石の大名となった。以後、江戸時代を通じて蜂須賀家が徳島藩主を務めた。明治維新後は侯爵となった。
 本史料の目録として『阿波藩蜂須賀家家臣成立書並系図目録』(1962)が刊行されている。また、本史料をもとに徳島藩の家臣の家系等が収録された『徳島藩士譜』(徳島藩士譜刊行会、1972–1973)が刊行されている。なお、徳島大学のほか、国文学研究資料館史料館に蜂須賀家文書が所蔵されおり、『史料館所蔵史料目録 第四集』(1955)が刊行されている。

<http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/valuable/collection.html#kichou>

事項:

地方史・地域史; 地方史、日本の; 家史; 徳島県; 徳川家康; 日本の地方史; 武家; 淡路国、現在の兵庫県淡路島; 県史; 蜂須賀家(武家)、徳島藩、阿波国; 蜂須賀家政; 蜂須賀正勝; 蜂須賀至鎮; 蜂須賀茂韶; 豊臣秀吉; 郷土史 阿波国、現在の徳島県

専門分野:

歴史学

所蔵機関:

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