山田欽一文庫

　数学者の山田欽一（やまだ　きんいち、1906–1974）旧蔵の数学関係の和・洋書504冊からなる。洋書は英語、ドイツ語、ロシア語などの文献である。
　山田欽一は1930年東京商科大学（現・一橋大学）を卒業し、同年東京文理科大学数学科に入学。1933年同大学を卒業後、東京商科大学予科講師として数学を担当した。1936年予科教授に就任し、1949年に東京商科大学が新制大学として一橋大学に移行するとともに経済学部教授となり、数学・経済数学などを担当した。1970年定年退官後は、青山学院大学経営学部教授を務めた。著書に『微分積分学概要』（1939）、『幾何・三角法』（1961）、『経営数学』（1963）などがある。
　本文庫は1976～1977年に遺族より寄贈され、目録として『山田欽一文庫目録』（1981）が刊行されている。なお、同目録は図書館ホームページで公開されている。