シュネル文庫（オイゲン・シュネル）

　ドイツの化学者オイゲン・シュネル（1883–没年不明）博士旧蔵の文学、紀行、日本風俗、登山、医学に関する洋書（英・独・仏語）約2,400冊からなる。文学関係の図書が最も多く、シェイクスピア、ゲーテ、レッシング、シラー、カール・マイ（1842–1912）、ルートヴィヒ・トーマ（1867–1921）などの著書が含まれる。
　シュネルは1883年ドイツのヴュルテンベルク王国のエルヴァンゲンで生まれ、有機化学、薬学、細菌学、生物学、病理学、生理学、毒物学等を修め、特にコールタールの研究で業績を残した。1930年代に来日し、当時の日本染料株式会社の技術顧問を務めた。
　本文庫は1973年に寄贈された。『シュネル文庫目録』が総合図書館参考室に備え付けられている。