エリオット文庫（チャールズ・ノートン・エジクンベ・エリオット）

　元・駐日英国大使のチャールズ・ノートン・エジクンベ・エリオット（1862–1931）が収集した東洋言語学、宗教（仏教、ヒンズー教、イスラム教等）、動物学（海洋生物学）関係の図書6,173冊からなる。
　エリオットはチェルトナム大学とオックスフォード大学で学び、言語学者としてフィンランド語、サンスクリット語、パーリ語、ヘブライ語、シリア語、アラビア語、トルコ語、ペルシア語、ヒンズー語、中国語などを研究した。1887年外交官に転じ、ロシア、モロッコ、トルコ、米国に派遣された。1900年に東アフリカ保護領の役人となるが、1904年外務省と対立して辞職し、学究生活に戻った。1920年再び外交官に復帰し、駐日英国大使として来日。1926年任務終了後も日本に滞在し続けた。著書に『極東からの手紙』（1907）、『ヒンズー教と仏教』（1921）、『日本仏教』（1935）などがある。
　本文庫は1925年に購入された。『エリオット文庫目録』が総合図書館に備え付けられている。