大島氏寄贈本（大島雅太郎）

　蔵書家の大島雅太郎（おおしま　まさたろう、1868–1948）より寄贈された和書267冊からなる。兵学、築城関係の典籍および絵図類のほか、近世大名の書状等十数点の古文書が含まれる。大島は日向国（現・宮崎県）延岡藩の軍学指南の家に生まれ、三井銀行退職後、三井合名会社理事となり、三井生命、三越呉服店などの要職を兼ねた。国文学を中心とする古書の収集家としても知られたが、第二次世界大戦後の財閥解体・経済変動により蔵書は散逸し、その全貌は不明である。本蒐書は史料編纂所図書室に所蔵されており、目録として『大島雅太郎氏寄贈図書目録』が作成されている。