関東地方  |  東京大学史料編纂所図書室

溝口家旧蔵本

 江戸時代に越後国(現・新潟県)新発田(しばた)藩の藩主を務めた溝口(みぞぐち)家に遺された藩関係史料449冊(和書)からなる。中心は江戸時代後期の藩主直諒(なおあき、1799–1858)が隠居後、1850年頃から1858年までの間に著述した書物類である。他に、この時代の書籍や古文書若干を含む。
 溝口秀勝(みぞぐち ひでかつ、1548–1610)は織田信長(1534–1582)と豊臣秀吉(1537–1598)に仕え、秀吉の下で加賀大聖寺4万4,000石を領有していた。その後、1598年に上杉景勝(うえすぎ かげかつ、1555–1623)が会津に転封された跡を受けて、堀秀治(ほり ひではる、1576–1606)が越後に赴任したのに伴い、その与力大名として溝口秀勝が越後新発田6万石を与えられ、新発田藩の藩祖となった。以後、溝口家が明治維新後の廃藩置県(1871)にいたるまで12代にわたり274年間新発田を支配した。10代藩主直諒は学術の振興をはかり、自らも『報国論』、『開国論』、『海防策』などを著した。幕末の1860年には高直しされて10万石を領有した。
 12代藩主の直正(なおまさ、1855–1919)の長男、溝口直亮(みぞぐち なおすけ、1878–1951)より蔵書を譲り受けた。目録として『溝口家蔵書目録』が作成されている。

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事項:

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専門分野:

歴史学

所蔵機関:

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