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関文庫(関一)

 元・大阪市長の関一(せき はじめ、1873–1935)旧蔵の和漢書2,299冊、洋書1,064冊が収蔵されている。都市行政、都市問題、都市政策関係を中心に、経済学などの社会科学関係の図書から構成されている。実際の大阪市の政策立案の基礎になったと思われる内外の文献が豊富である。
 関一は、1893(明治26)年東京高等商業学校(現・一橋大学)を卒業。1897年同校教授となり、翌年から3年間ベルギーとドイツに留学。帰国後は交通政策、工業政策などを研究した。1914(大正3)年に大阪市助役に招かれ、約9年間務めたのち、1923年に第7代大阪市長に就任し、亡くなるまで3期約12年間務めた。この間、大阪港、御堂筋、地下鉄などの整備、中央市場、市営住宅、大阪商科大学の設置など大阪の都市基盤整備に努めた。一方、都市研究でも多くの学問的業績を残し、著書に『住宅問題と都市計画』(1923)、『都市政策の理論と実際』(1936)などがある。
 本文庫の目録として『関文庫目録』(1935)が作成されている。

<http://www.media.osaka-cu.ac.jp>

事項:

Wohnungsbau, städtischer; 交通史; 交通政策; 地理学、日本の; 工業政策; 市営住宅建設; 日本の地理学; 歴史地理学; 都市行政; 都市計画 関一

専門分野:

地理学; 政治学 経済史学

所蔵機関:

大阪市立大学学術情報総合センター

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