近世文書（保井芳太郎）

　奈良県王寺町（おうじちょう）の郷土史家、保井芳太郎（やすい　よしたろう、1881–1945）が収集した近世大和の寺社・支配・庶民関係の文書・記録・地図等約6万点をもとに、その後に収集した資料が追加され、二十数万点に及ぶ地方史誌が収蔵されている。奈良県近世古文書館的性格を有している。目録として『近世文書目録』（第1～第5）が刊行されており、「大和国山辺（やまべ）郡之部」「大和国高市（たかいち）郡之部」「大和国十市（といち）郡之部」「大和国式上（しきじょう）郡之部」「大和国式下（しきげ）郡之部」の地区別にまとめられている。