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スピノザ文庫(ベネディクト・デ・スピノザ)

 群馬県前橋市の書店「煥乎堂」の2代目社長、高橋清七(たかはし せいしち、1884–1942)が収集し、群馬大学に遺贈した図書8,000冊のうち、スピノザ哲学関係の和書47冊、洋書188冊を文庫とした。『神学政治論』(1670)の初版本をはじめ、英・独・仏・ラテン・ヘブライ諸語の貴重書を多数含む。
 ベネディクト・デ・スピノザ(1632–1677)は、汎神論および物心同一性などの思想を主張したオランダの哲学者である。アムステルダムで裕福なユダヤ人商人の子として生まれ、ユダヤ教団の学校で学んだのち、父の跡を継いで商人となった。しかし、自然科学やルネ・デカルト(1596–1650)などの影響を受け、次第に教団の正統的見解に批判的になったため、1656年ユダヤ教団から破門された。その後はレンズ磨きで生計を立て、余暇はひたすら思索に没頭したという伝説が残っている。1670年に匿名で発表した『神学政治論』の中で、彼は神学者の干渉に対して思想の自由を擁護し、旧約聖書の文献学批判を行った。やがて、これがスピノザの書だとわかると、彼は極悪の無神論者として激しく非難された。このため彼の著書『エチカ』(1677)等は没後にイニシャルのみが付されて刊行され、彼が再評価されるまで約100年もの時を要した。
 本文庫の目録として『スピノザ文庫目録』(1963)が刊行されている。

<http://www.lib.gunma-u.ac.jp/special-collection.html>

事項:

カンパネラ、トマーゾ; スピノザ、ベネディクト・デ; デカルト、ルネ; ブルーノ、ジョルダーノ; ベーコン、フランシス; ホッブズ、トマス; 哲学、西洋の; 西洋の哲学 高橋清七

専門分野:

哲学

所蔵機関:

群馬大学附属図書館

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