広告事業家の西垣武一(にしがき、ぶいち、1901–1967)が収集した日本の近世・近代のジャーナリズム関係の図書、雑誌、新聞、広告、看板などの資料約12,000点が収蔵されている。錦絵、引札、ビラなど庶民風俗を映す一枚刷り資料を多数含む。明治時代の言論界で活躍した人々の伝記資料や、歴史の中に忘れ去られた人々の著作が数多く収集されており、世相の裏面をうかがわせる資料が豊富である。新聞・雑誌・広告研究のみならず、広く風俗史、商業史、商業美術や庶民生活史研究にも有用な資料である。 西垣武一は1927年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業。報知新聞社、博報堂勤務を経て、1946年広告代理店三栄広告社を設立し、社長として広告界の第一線で活躍した。この間1958年に日本新聞資料協会を設立して会長となり、新聞資料の収集に尽力した。 本文庫は1968年に遺族より寄贈された。目録として『西垣文庫目録』(1986)が刊行されている。
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