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中村進午文庫

 国際法学者の中村進午(なかむら しんご、1870–1939)の旧蔵書の一部で、江戸時代後期の版本類を中心とした和書8,359冊が収蔵されている。内容は、雑纂、図会、読本、実録物を中心に、宗教、歴史など多岐にわたる。
 中村進午は1894(明治27)年東京帝国大学法科大学を卒業。1897年学習院教授になると同時に、ドイツ、イギリスに留学し、1899年帰国した。日露戦争の際、対露強硬論を主張した七博士の一人となり(七博士建白事件)、1905年にはポーツマス条約批准反対を上奏した責任をとって教職を辞任。翌年、東京高等商業学校(のち東京商科大学、現・一橋大学)教授に就任し、1930(昭和5)年名誉教授となった。このほか拓殖大学の創設に関係し、同校で40年間教鞭をとり、学監を務めた。早稲田大学においても1910~1920年法科科長を務め、亡くなるまで教授として後進の育成に努めた。そのほか多くの大学で講座を担当。日本の国際法学の創始者の一人である。著書に『法学通論』(1910)、『国際公法論』(1916)などがある。
 本文庫は1939年に遣族より寄贈された。なお、中村進午の旧蔵書のうち、国際法を中心とした洋書140冊余りが一橋大学に、和漢書の洋装本と洋書の一部、合計1,200冊余りが拓殖大学に寄贈されている。拓殖大学所蔵分に関しては『中村文庫分類目録』(拓殖大学図書館編、1969)が刊行されている。

<http://www.wul.waseda.ac.jp/collect/books-j.html>

事項:

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専門分野:

文学 歴史学

所蔵機関:

早稲田大学中央図書館

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Tel.: 03-3203-5581
http://www.wul.waseda.ac.jp/index-j.html


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