元・ミツワ石鹸副社長の衣笠静夫(きぬがさ しずお、1895–1962)が収集した明治から昭和期にかけての詩集・詩書のコレクションである。和書4,808冊、洋書47冊、和雑誌51冊からなる。1882(明治15)年の新体詩運動の頃から明治・大正・昭和にわたる詩書がほとんど網羅されている。今日では入手しがたい初版本も多く含む。詩書のほか、文学、芸術、宗教、哲学関係の図書も収蔵されている。 衣笠静夫は1917(大正6)年京都工芸学校図案科を卒業。丸見屋商店(のちミツワ石鹸)に入り、宣伝・企画・営業の各部長を経て、1950(昭和25)年常務、1951年専務となり、1960年から亡くなるまで副社長を務めた。新聞による大量広告戦術を展開し、全日本広告連盟理事長も務めた。同連盟は、衣笠の業績を記念して衣笠賞を設け、毎年広告功労者に授与している。 本文庫は1962年に遺族で早稲田大学卒業生の衣笠和夫(きぬがさ かずお)から寄贈された。『衣笠詩文庫目録』(1963)が刊行されている。
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