明治から昭和期にかけての軍人多田駿(ただ はやお、号:宝【トウ】室 ほうとうしつ、1882–1948)旧蔵の中国の明・清代の兵法書1,253冊が収蔵されている。 多田駿は陸軍士官学校を卒業後、陸軍少尉として日露戦争(1904–1905)に従軍。陸軍士官学校教官、陸軍大学校教官、第十六師団参謀長を経て、満洲事変後の1932年初代満洲国軍最高顧問となった。1935~1936年支那駐屯軍司令官、1936年第十一師団長、1937年参謀次長、1939年北支軍最高指揮官等を務め、1941年陸軍大将、軍事参議官となった。同年9月に退役した。 本文庫は1957年に、多田駿の息子で早稲田大学講師を務めた多田顕(ただ あきら、1915–、千葉大学名誉教授)から寄贈された。
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 Tel.: 03-3203-5581 http://www.wul.waseda.ac.jp/index-j.html