京都の大丸呉服店(現・大丸)店主、下村正太郎(しもむら しょうたろう、1883–1944)から1910年に寄贈された同家伝来の漢籍93部2,846冊である。明版史書類を中心に、哲学・文学関係の漢籍からなる。 下村家は大丸の総本家で代々呉服商を営み、第5代から第11代まで下村正太郎の名を世襲した。本文庫の旧蔵者は第11代下村正太郎で、早稲田大学卒業後、1907(明治40)年から大丸呉服店店主として家業を継いだ。翌年、株式合資会社大丸呉服店を創立し、取締役社長、会長を歴任した。下村家の先代には読書家が多く、多数の漢籍が収集されていた。 本文庫の目録が『早稲田大学図書館和漢図書分類目録1:総類之部』(1936)に収録されている。
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