漢詩人の野口寧斎(のぐち ねいさい、通称:一太郎 いちたろう、1867–1905)旧蔵の漢詩文集を主体とした漢籍635部5,159冊からなる。清朝の詩文集を中心に、書画、金石、史伝、地誌などが収集されている。 野口寧斎は長崎県で生まれ、森春涛(もり しゅんとう、1819–1899)、槐南(かいなん、1863–1911)父子に漢詩を学んだ。槐南主宰の漢詩結社・星社(せいしゃ)に参加し、のち1903(明治36)年に詩誌『百花欄』を創刊して漢詩壇に大きな影響を与えた。長く病に苦しみながら漢詩の創作を続け、38歳の若さで亡くなった。 本文庫は1905年に寧斎の弟で京都帝国大学図書館長の島文次郎(しま ぶんじろう)から譲り受けた。目録が『早稲田大学図書館和漢図書分類目録1:総類之部』(1936)に収録されている。
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