日本史学者の海老沢有道(えびさわ ありみち、1910–1992)の旧蔵書で、日本キリスト教史に関する和書約5,500冊、洋書約650冊が収蔵されている。海老沢の旧蔵書約12,000冊の寄贈を受け、そのうち約半数を厳選して文庫とした。 海老沢有道は1934年立教大学文学部史学科を卒業。同志社高等女学校などに勤務したのち、1943年徴兵され、中国に派遣された。1946年に復員後、聖心女子大学教授などを経て、1960年立教大学教授に就任。1976年定年退職後、国際基督教大学大学院教授となった。この間1949年キリスト教史学会創設に尽力し、のち初代理事長に就任した。キリシタン史、南蛮学の研究で知られ、著書に『切支丹史の研究』(1942)、『南蛮学統の研究:近代日本文化の系譜』(1958)などがある。また『日本キリスト教歴史大事典』(日本キリスト教歴史大事典編集委員会編、1988)の編集委員となった。1960年から1992年まで続いた個人通信の『ゑぴすとら』は1994年に復刻刊行されている。 本文庫の目録として『海老沢有道文庫目録』(1999)が刊行されている。
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