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サヴィニー文庫(フリードリヒ・カール・フォン・サヴィニー)

 19世紀ドイツを代表する法学者で、歴史法学派の創始者フリードリヒ・カール・フォン・サヴィニー(1779–1861)旧蔵の19世紀ドイツの法学、法思想、観念論哲学の洋書569冊からなる。
 サヴィニーは16歳でマールブルク大学に入学し、1800年に21歳で博士の学位を取得。母校の私講師および員外教授を経て、1808年にランズフート大学のローマ法担任教授となった。1810年にはヴィルヘルム・フォン・フンボルト(1767–1835)に招かれてベルリン大学創立委員となり、1812年にヨハン・ゴットリープ・フィヒテ(1762–1814)のあとを受けて33歳でベルリン大学総長に就任した。1814年にアントン・フリードリヒ・ユストゥス・ティボー(1772–1840)が『ドイツ一般民法典の必要性について』という論文を発表すると、サヴィニーは『立法および法律学に対する現代の使命について』という小冊子を発表して反論。ここに法典論争が始まり、サヴィニーは歴史法学の立場から民法典の制定は時期尚早であるとしてティボーの提唱を退けた。サヴィニーは1815年に『歴史法学雑誌』を創刊。1817年プロイセン枢密院の法律委員となり、1842年国王の懇請により、ベルリン大学教授を辞し、実質上のプロイセン宰相を意味する立法改訂相に就任した。彼の没後、「サヴィニー財団」が設立され、ここから『法史学雑誌』(『サヴィニー雑誌』の前身)が公刊された。著書に『占有権論』(1803)、『中世ローマ法史』(全6巻、1815–1831)、『現代ローマ法体系』(全8巻、1840–1849)などがある。

<http://opac.rikkyo.ac.jp>

事項:

アイヒホルン、カール・フリードリヒ; サヴィニー、フリードリヒ・カール・フォン; チボー、アントン・フリードリヒ・ユストゥス; ドイツの法制史; 歴史法学; 法制史; 法制史、ドイツの 法哲学

専門分野:

法律学

所蔵機関:

立教大学図書館

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