農業経済学者の佐藤昌介(さとう しょうすけ、1856–1939)旧蔵の農業経済学、農学、殖民学関係を中心とした和・洋書約3,000冊からなる。 佐藤昌介は南部藩士の長男として陸奥国花巻(現・岩手県花巻市)に生まれた。1876(明治9)年札幌農学校(北海道大学の前身)に第1期生として入学し、教頭ウィリアム・スミス・クラーク(1826–1886)の薫陶を受けてキリスト教に入信。1880年同校卒業後、開拓使御用掛に奉職するが、1883年米国ジョンズ・ホプキンズ大学に私費留学し、農政学を専攻した。1886年に帰国後、札幌農学校教授となり、大農論を説く。1907年同校が東北帝国大学農科大学に昇格すると農科大学長に就任。さらに1918(大正7)年に東北帝国大学農科大学を母体に北海道帝国大学が発足すると同大学の総長となり、1930(昭和5)年まで務めた。札幌農学校の廃校の危機を乗り越え、帝国大学昇格を達成し、「北大育ての親」といわれている。 本文庫の資料一覧が図書館ホームページに公開されている。
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