広島藩士の今中家の後裔で、政治学者の今中次麿(いまなか つぎまろ、1893–1980)の旧蔵資料約800冊からなる。近世中期以降の記録が中心で、上級藩士の諸役勤務心得や、広島藩主浅野家の慶弔行事、今中詰め所の記録などが保管されている。広島藩の年寄を務めた今中大学(いまなか だいがく、諱:相親 すけちか、1784–1857)による「今中大学相親日記」は、近世後期の広島藩の藩政史研究の重要な資料である。兵法、礼法、文芸関係の典籍500点を含む。 今中次麿は広島市で生まれ、1918年東京帝国大学法学部政治学科を卒業。1919年同志社大学教授、1928年九州帝国大学教授を経て、1953年広島大学教授に就任。のち佐賀大学学長、北九州大学学長を歴任した。 本文庫の目録として、タイプ打ちの冊子目録が作成されている。
〒739-8512 広島県東広島市鏡山1-2-2 Tel.: 082-424-6214 Fax: 082-424-6204 http://www.lib.hiroshima-u.ac.jp