日本史学者の豊田武(とよだ たけし、1910–1980)の旧蔵書である。和書6,769冊、洋書105冊、和雑誌1,487冊、洋雑誌14冊、論文抜刷2,222点、小冊子313点、展覧会等目録類117点からなる。内容は、日本中世史を中心として、宗教史、商業史、都市・村落史、交通史など多方面にわたる。各地の県史、市史なども含まれている。また、第二次世界大戦後の小学校から高校までの日本史教科書が多数収集されており、戦後教育史研究に有用な資料を提供している。 豊田武は、1932年東京帝国大学文学部国史学科を卒業後、1947年東北大学教授に就任。1973年定年退官後、法政大学教授を務めた。日本中世史を専門とし、特に商業史、宗教史の分野で多くの業績を残した。各地の県史、市史などの地域史編纂に携わり、教科書も多数執筆した。 本文庫は1981年に遺族より寄贈された。目録として『豊田武文庫目録』(1983)が刊行されている。
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