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正岡子規文庫

 明治期の俳人、歌人の正岡子規(まさおか しき、1867–1902)の旧蔵書で、和漢書約2,000冊、洋書約50冊が収蔵されている。内容は、文学関係を中心に、宗教、哲学、歴史、地理、社会科学、自然科学、芸術など多岐にわたる。
 正岡子規は、35年の短い生涯のうち最後の7年は結核で病床にありながら、俳句や短歌の革新、写生文を提唱し、亡くなる直前まで創作活動を続けた。伊予国松山(現・愛媛県松山市)に生まれ、帝国大学(現・東京大学)を中退して、1892(明治25)年に陸羯南(くが かつなん、1857–1907)が主宰する新聞『日本』に入社。同新聞に俳句や俳論を発表して俳句革新運動を展開した。子規を中心に新聞『日本』紙上で活躍する俳人たちは日本派と呼ばれた。1895年日清戦争に志願して従軍するが、帰途に喀血し、以後、病床で創作活動を続けた。1897(明治30)年創刊の俳句雑誌『ホトトギス』を指導。1898年に『歌よみに与ふる書』を発表して短歌の革新運動に乗り出した。子規は俳句、短歌において写生を重視し、さらに散文にも写生を応用して写生文を試みた。子規の門下から、俳句では『ホトトギス』による高浜虚子(たかはま きょし、1874–1959)らが、短歌では『アララギ』による伊藤左千夫(いとう さちお、1864–1913)らが輩出している。
 本文庫は東京・根岸の子規庵の保存に尽力した寒川鼠骨(さむかわ そうこつ、1875–1954)の仲介により、1949年に法政大学が譲り受けた。目録として『法政大学図書館蔵正岡子規文庫目録』(1996)が刊行されている。なお、正岡子規関係資料はほかに、国立国会図書館、天理大学附属天理図書館、松山市立子規記念博物館に所蔵されている。

<http://www.hosei.ac.jp/general/lib/index.html>

事項:

中国の文学; 伊藤左千夫; 俳諧・俳句; 寒川鼠骨; 文学、中国の; 文学、日本の; 文学、日本の近世; 文学、日本の近代; 日本の文学; 日本の近世文学; 日本の近代文学; 日本近現代の詩; 正岡子規; 短歌; 詩、日本近現代の; 近世文学、日本の; 近代文学、日本の 高浜虚子

専門分野:

文学

所蔵機関:

法政大学市ヶ谷図書館

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