神道学者の河野省三(こうの せいぞう、1882–1963)旧蔵の近世および近代初頭の神道教化関係を中心とした和書約13,000冊(うち和装本約4,500点)が収蔵されている。 河野省三は、1905(明治38)年国学院師範部国語漢文歴史科を卒業後、埼玉県の玉敷神社社司となった。1908年国学院研究科を卒業し、同大学講師を経て、1920(大正9)年教授に就任。1935(昭和10)年から皇典講究所理事と国学院学長を務めた。戦後、公職不適格の指定を受けるが、1951年に指定解除後、国学院大学大学院教授となった。また、伊勢神宮を中心とする神社組織「神社庁」の本庁顧問、埼玉県神社庁長などを務めた。神道・国学史や神道教化の研究を中心に業績をあげた。 本文庫は1963年に遺族より寄贈された。目録として『河野省三記念文庫目録:和装本之部』(1993)が刊行されている。
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