足利一門の守護大名で、室町幕府の管領(かんれい)家であった畠山(はたけやま)家に伝来した文書22通が収蔵されている。南北朝初期から戦国末期にかけての畠山氏や、家臣の湯川氏などの動向を解明する貴重な史料である。 畠山氏は鎌倉幕府の重臣であったが、畠山重忠(はたけやま しげただ、1164–1205)とその子が北条氏との争いによって討たれ、嫡流が途絶えた。その後、重忠の妻が足利義純(あしかが よしずみ)と再婚し、義純が畠山氏の家名を継いだ。南北朝時代には足利氏に従い、室町時代は代々管領に任命され、将軍を補佐した。畠山家の家督争いによる内紛が応仁の乱の一因となり、乱後は衰退した。 本文書は畠山雄三郎(はたけやま ゆうさぶろう)より1988年に譲り受けた。『国学院大学図書館紀要』(第1号、1989)に小川信(おがわ まこと)著「国学院大学図書館所蔵『畠山家文書』-翻刻と考察-」が掲載されている。
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