白河結城(しらかわゆうき)家に伝来した中世の武家文書の一部34通(和書)が収蔵されている。 結城家は、藤原秀郷(ふじわらの ひでさと)を遠祖とし、小山政光(おやま まさみつ)の三男・朝光(ともみつ、1167–1254)が、源頼朝(1147–1199)から下総国(現・千葉県北部と茨城県の一部)結城郡を与えられて結城氏を名のったことに始まる。鎌倉時代の末頃、朝光の孫・広綱(ひろつな)が下総結城家を継ぎ、広綱の弟・祐広(すけひろ)が下総結城家から分家して、陸奥国白河荘に移り住み、白河結城氏の祖となった。その子孫は、戦国時代にいたるまで有力領主として南奥州に勢力を振るったが、豊臣秀吉(1537–1598)の奥羽平定により改易となり、伊達氏家臣として召し抱えられ、仙台藩士となった。 本文書は1986年に古美術商より購入した。『国学院大学図書館紀要』(第1号、1989)に中野達平(なかの たつひら)著「『白河結城文書』の紹介」が掲載されている。
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