歌人、国文学者の小泉苳三(こいずみ とうぞう、本名:藤造、1894–1957)旧蔵の明治から昭和20年代にいたる短歌集と関連する新聞、雑誌等、全4,660点(和書)が収蔵されている。文庫名の「白楊荘」は小泉家の家号である。短歌の資料が組織的、体系的に収集されており、近代文学研究にとって貴重な資料である。与謝野晶子(よさの あきこ、1878–1942)・鉄幹(てっかん、本名:寛 ひろし、1873–1935)の著書や、雑誌『明星』、『スバル』などを含む。これらの蔵書をもとに小泉が執筆した『明治大正短歌史料大成』(全3巻、1940–1942)は本文庫の解説書ともなっている。 小泉苳三は1917(大正6)年東洋大学国文学科を卒業し、立命館大学、関西(かんせい)学院大学教授など歴任した。『水甕』(みずがめ)などの同人を経て、1922年『ポトナム』を創刊・主宰した。近代短歌史の研究に大きな業績を残した。 本文庫は1957年に寄贈され、目録として『白楊荘文庫目録』(1983)が刊行されている。
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