酔軒文庫（橋川時雄）

　中国文学者の橋川時雄（はしかわ　ときお、号：酔軒　すいけん、1894–1982）の旧蔵書3,300冊（主に漢籍）からなる。
　橋川時雄は1918（大正7）年北京に渡り、1922～1927（昭和2）年漢字新聞『順天時報』記者として学芸を担当した。1927～1931年文字同盟社を主宰し、漢文・日文併載の雑誌『文字同盟』を発行。1928～1945年東方文化事業総委員会に勤務し、北京人文科学研究所の運営などにあたった。第二次世界大戦後の1946年に日本に帰国後は、京都女子大学、大阪市立大学、二松学舎大学の各教授を歴任した。退官後、二松学舎大学の名誉教授となり、同大学顧問を務めた。編著に『中国文化界人物総鑑』（1940）などがある。