リチャード・ストーリー・コレクション

　日本研究者のリチャード・ストーリー（1913–1982）の旧蔵書1,138冊（洋書）からなる。日本近代史、特に第一次、第二次両世界大戦間の時期の経済、政治、外交、文化の研究資料を中心として、日本、中国、東南アジア関係の図書が収集されている。
　リチャード・ストーリーは1937年から1940年まで小樽高等商業学校（小樽商科大学の前身）の英語教師を務め、イギリスへ帰国後はオックスフォード大学教授（のち名誉教授）となった。オックスフォード大学では日本現代史を教え、同大学の極東研究センターや日本研究センターを主宰し、多くの日本研究者を育成した。著書に『超国家主義の心理と行動：昭和帝国のナショナリズム』（1957、内山秀夫による邦訳2003）、『日本現代史』（1960、松本俊一による邦訳1961）、『日本』（英文、1965）、『武士道』（英文、1978）などがある。
　本文庫の目録として『リチャード・ストーリー・コレクション』が作成されている。