近世初頭に越後国(現・新潟県)村上藩の家老を務めた堀主膳(ほり しゅぜん)家の文書148点からなる。このうち56点が新潟県文化財指定を受けている。江戸時代初期の藩政や大名支配について示唆に富んだ史料群である。 堀主膳は、藩主の堀直寄(ほり なおより、1577–1639)と共に1618年に村上藩に入封し、家老として藩政全般を統括した。本史料群は、江戸詰めの藩主堀直寄が、江戸から国家老(国元に置かれた家老)の堀主膳に宛てた書状が中心で、宛行状(あておこないじょう/あてがいじょう)、掟書(おきてがき)などが含まれる。1642年に藩主の堀家が改易されると、多くの家臣が近隣の藩に召し抱えられたが、堀主膳は和泉国(現・大阪府南部)岸和田藩へ仕え、主膳の子孫はそのまま幕末まで岸和田藩の家臣となった。本史料群には岸和田藩関係の史料も含まれている。 目録として『新潟大学所蔵堀家文書目録』、『堀直寄文書目録』が作成されている。また図書館ホームページで目録情報と画像が提供されている。
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