中等国語教育の実践家・研究者の大村はま(おおむら はま、1906–)の旧蔵書で、国語教育の実践や研究に関する和書6,786冊、洋書57冊、学習の記録1,982点が収蔵されている。大村が実践した単元学習の資料などが含まれており、教科教育実践学(国語科)研究の貴重な資料である。 大村はまは1928年東京女子大学を卒業後、長野県諏訪高等女学校に国語科教師として赴任。東京府立第八高等女学校を経て、第二次世界大戦後は新制中学校に移り、74歳(1980年)まで公立中学校の現職教諭を続けた。国語教育において大村単元学習と呼ばれる授業方式を生み出し、生徒の「個」を生かす授業を展開した。『大村はま国語教室』(全15巻、別巻1冊、1982–1985)をはじめとした多くの著作がある。 大村と、元・鳴門教育大学学長の野地潤家(のじ じゅんや、1920–)および元・鳴門教育大学附属図書館長の橋本暢夫(はしもと のぶお、1931–)との親交により、蔵書が鳴門教育大学に寄贈された。図書館ホームページに教科教育実践学関係資料(国語科)データベースが公開されている。
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