奈良女子大学校史関係史料

　奈良女子大学校史関係史料は、『奈良女子大学六十年史』（1970）刊行に際して基礎資料として用いられた会議録や学校長訓話などの記録類2,134冊のコレクションである。奈良女子大学の前身である奈良女子高等師範学校の足跡を記す基本資料である。奈良女子大学への昇格に関する資料も含まれる。
　奈良女子大学の前身である奈良女子高等師範学校は、東京女子高等師範学校（お茶の水女子大学の前身）に次ぐ第二女子高等師範学校として1908（明治41）年に創設され、第二次世界大戦後にいたるまで長い間、全国でわずか二つの官立女子高等教育機関として発展した。この間女子師範大学への昇格運動が行われたが実らず、敗戦後の教育改革によって1949（昭和24）年に奈良女子高等師範学校を母体として奈良女子大学が創設された。
　本コレクションの目録として『奈良女子大学校史関係史料目録』が作成されており、図書館ホームページに目録と画像が公開されている。