哲学者の山内得立(やまうち とくりゅう、1890–1982)旧蔵のヨーロッパ哲学に関する和書1,141冊、洋書3,189冊からなる。18世紀から20世紀初頭に出版されたヨーロッパ哲学の基本文献および古代ギリシア哲学・中世哲学関係の文献を含む。 山内得立は1914(大正3)年京都帝国大学哲学科を卒業。東京商科大学(現・一橋大学)教授などを経て、1931(昭和6)年京都帝国大学教授に就任した。西田幾多郎(にしだ きたろう、1870–1945)の門下で、西田が亡くなったあとは京大哲学の重鎮となった。1953年定年退官後、1959年まで6年間京都学芸大学(現・京都教育大学)学長を務め、1961~1980年龍谷大学教授として教壇に立った。著書に『現象学叙説』(1929)、『ギリシアの哲学』(1944–1960)、『実存の哲学』(1948)、『ロゴスとレンマ』(1974)などがある。 文庫は1976~1978年に購入された。
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