フランス文学者の小場瀬卓三(おばせ たくぞう、1906–1977)旧蔵のフランス啓蒙思想を中心とした洋書1,677冊からなる。 小場瀬卓三は日本におけるモリエール(1622–1673)の第一人者で、フランス啓蒙思想研究の先駆者である。1930年東京帝国大学仏文科を卒業し、1936~1937年フランスのパリ大学に留学。東京商科大学(現・一橋大学)講師を経て、1949年東京都立大学教授に就任した。文学研究に社会的・歴史的視点を導入し、モリエールをはじめ、ドニ・ディドロ(1713–1784)、ピエール・オーギュスタン・カロン・ド・ボーマルシェ(1732–1799)などの研究で多くの業績を残した。 本文庫は1977年と1979年に購入および寄贈され、『小場瀬卓三文庫目録』(1980)が刊行されている。なお、同目録は図書館ホームページの「一橋大学附属図書館所蔵文庫・コレクション・特殊資料紹介」で公開されている。
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