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幸田成友博士旧蔵書

 歴史学者の幸田成友(こうだ しげとも、1873–1954)の旧蔵書の一部約900冊からなる。武鑑などの和装本が大半を占め、大阪市史編纂に使用した写本・版本・軸物や、江戸関係・米関係の写本・版本を含む。また、日欧交渉関係史料としてイサアク・ティチング(1744–1812)などの洋書十数点(貴重書)がある。
 幸田成友は小説家の幸田露伴(こうだ ろはん、1867–1947)の弟である。1896(明治29)年帝国大学(現・東京大学)史学科を卒業。1901~1909年大阪市史編纂に主任として従事し、『大阪市史』(大阪市参事会編、1911–1915)を刊行した。これは今日まで市史の模範とされている。1910年慶応義塾大学講師となり、1922(大正11)年東京商科大学(現・一橋大学)に移り、欧州留学を経て、1930(昭和5)年教授に就任した。1939年に退官後、慶応義塾大学教授(1940–1944)を務めた。江戸時代の社会経済史をはじめ、日欧交流史、史伝、書誌学など研究領域は多岐にわたった。著書に『日本経済史研究』(1928)、『江戸と大阪』(1934)、『日欧通交史』(1942)などがある。
 本文庫は1951~1954年に図書館に収蔵され、蔵書リストが図書館ホームページの「一橋大学附属図書館所蔵文庫・コレクション・特殊資料紹介」で公開されている。なお、幸田成友の旧蔵書は、一橋大学のほか、慶応義塾大学に「幸田文庫」として和装本496冊、洋書約2,800冊が所蔵されている。

<http://www.lib.hit-u.ac.jp/service/bunko/bunko.html>

事項:

オランダ・日本関係史; 地方史・地域史; 地方史、日本の; 幸田成友; 日本・オランダ関係史; 日本の地方史; 日本の社会史; 日本の経済史; 武鑑; 社会史、日本の; 経済史、日本の; 郷土史 都市史

専門分野:

社会史学 経済史学

所蔵機関:

一橋大学附属図書館

〒186-8602 東京都国立市中2-1
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http://www.lib.hit-u.ac.jp/service/index_Ja.html


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