明治時代の自由民権運動家・思想家の植木枝盛(うえき えもり、1857–1892)の旧蔵書330タイトル679冊(和書)からなる。内容は、明治初期に刊行された政治・法律関係書が主である。 植木枝盛は土佐藩士出身で、1877(明治10)年に立志社に加わり、板垣退助(いたがき たいすけ、1837–1919)のブレーンとして自由民権思想の普及に努めた。愛国社の再興や国会期成同盟の結成を推進し、自由党の結党に尽力。植木が私擬憲法として起草した『日本国国憲按』は、人民主権や人権保障だけでなく国民の革命権も規定する革新的なものであった。1890年第一回衆議院議員選挙で当選したが、その後急逝した。 本文庫は、片岡健吉(かたおか けんきち、1844–1903)を中心とした土佐自由党関係者から寄贈された。目録として『植木文庫目録』(1975)が刊行されている。
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