日本の近世から明治期にかけての農業や本草に関する和漢書2,576冊が収蔵されている。実業家の大原孫三郎(おおはら まごさぶろう、1880–1943)は、1914年に財団法人大原奨農会農業研究所(のち大原農業研究所と改称)を創設し、1921年に農業図書館を設置した。本文庫は同図書館設置当初に購入された図書から構成されている。日本最初の刊行農書である宮崎安貞(みやざき やすさだ、1623–1697)の『農業全書』(1697)をはじめ、近世の基本的農書が収集されており、稀覯書も多い。大原農業研究所は、第二次世界大戦後、岡山大学に移管され、同大学附属の資源生物科学研究所の前身となった。 本文庫の目録として『岡山大学所蔵大原農書文庫・古医書集成目録』(1987)が刊行されている。
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