イギリスの経済学者アダム・スミス(1723–1790)の主著55点133冊(洋書)が収蔵されている。初版を含む各版が収集されており、『国富論』(1776)が41点(英語版32点、フランス語版7点、ドイツ語版2点)、『道徳感情論』(1759)が12点、『哲学論文集』(1795)が1点、およびドゥーガルド・スチュワート(1753–1828)の編集による著作集1点(5冊)から構成されている。 アダム・スミスはスコットランドで生まれ、グラスゴー大学とオックスフォード大学で学んだのち、1751年グラスゴー大学論理学教授に就任。翌年道徳哲学教授となり、1759年に『道徳感情論』を出版。1764年大学を辞し、バックルー公の私教師として約3年間フランスとスイスを旅行した。帰国後は故郷で『国富論』の執筆に専念し、1776年に刊行。この『国富論』は経済学の最初の体系的著作といわれ、スミスは古典経済学の創始者とされる。スミスの生前の著書は上記の2著だけであるが、彼は亡くなる直前までこれらの改定増補を続けた。スミスの没後、彼が遺著として公刊することを認めていた『哲学論文集』(1795)が刊行された。 本文庫は雄松堂書店より購入したもので、一覧リストが作成されている。
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