経済学者の土屋喬雄(つちや たかお、1896–1988)旧蔵の日本経済史、経営史に関する近世史料約5,100冊からなる。土屋が養子となった元・仙台藩士土屋家の養母の実家である元・仙台藩士相沢家の文書のほか、古書店から購入した古文書などが含まれる。多種多様な内容により構成されている。なお、東京大学経済学部に所蔵されているのは主に明治維新以前の史料であり、幕末から明治期以降の資料約13,000冊は一橋大学に所蔵されている。 土屋喬雄は1921年東京帝国大学経済学部を卒業。同大学助教授を経て、1939年教授に就任した。幕末から明治期の日本経済史を研究し、日本資本主義論争では労農派の中心的な論客であった。1957年に定年退官後は、明治大学、駒沢大学教授などを務めた。 本文庫は遺族より東京大学経済学部に寄贈され、『土屋家旧蔵文書目録』(1998)が刊行されている。同目録はインターネット上でも公開されている。
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