三条実憲(さんじょう さねのり、1902–1924)公爵より寄贈された国史、国文学関係の和書7,251冊からなる。 三条家は藤原氏北家閑院流で、平安時代末期に藤原公実(ふじわらの きんざね、1053–1107)の子、実行(さねゆき、1080–1162)、通季(みちすえ、1090–1128)、実能(さねよし、1096–1157)がそれぞれ三条、西園寺、徳大寺家の祖として分かれた。鎌倉時代以降、公家の各家において官位昇進の極官(到達できる最高の官)の慣例が定まり、摂関家、清華家、大臣家、羽林家(うりんけ)、名家(めいか)などの家格が固定した。閑院流の三条家は、摂関家に次ぐ清華家の家格であった。 本蒐書は1923年の関東大震災で図書館が壊滅状態になったのを受けて寄贈された。
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