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洒竹文庫(大野洒竹)

 俳人、医師の大野洒竹(おおの しゃちく、本名:豊太 とよた、1872–1913)旧蔵の江戸時代の俳書約3,000部からなる。東京大学総合図書館所蔵の竹冷文庫、知十文庫と合わせると、天理図書館所蔵の綿屋文庫に並ぶ連歌俳諧書の貴重なコレクションである。
 大野洒竹は東京帝国大学医学部を卒業後、日本橋に大野病院を開業して医師として働くかたわら、俳人としても活躍し、俳書の収集や俳諧の研究に力を注いだ。第一高等学校時代に先輩の正岡子規(まさおか しき、1867–1902)に誘われて句会に参加。大学在学中の1895(明治28)年に角田竹冷(つのだ ちくれい、1856–1919)らの秋声会に入り、1896年佐々醒雪(さっさ せいせつ、1872–1917)、笹川臨風(ささかわ りんぷう、1870–1949)らと筑波会を結成した。1897年から、尾崎紅葉(おざき こうよう、1867–1903)、角田竹冷らと『俳諧文庫』(24冊)の刊行を始めた。
 1916年に俳書約4,000部が東京大学国文学研究室に寄贈されたが、1923年の関東大震災で約1,000部が焼失してしまい、現在は約3,000部が総合図書館に収蔵されている。洒竹文庫、知十文庫、竹冷文庫を含めた総合図書館所蔵の連歌俳諧書の目録として『連歌俳諧書目録』(東京大学総合図書館編纂、1972)が刊行されている。また現存の約3,000部はマイクロフィルム化され、知十文庫、竹冷文庫と共に『東京大学総合図書館所蔵連歌俳諧書』(雄松堂)に収録されている。

<http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/koho/guide/collection.html>

事項:

Kettendichtung; 佐々醒雪; 俳諧・俳句; 大野洒竹(豊太); 尾崎紅葉; 文学、日本の; 文学、日本の近代; 日本の文学; 日本の近代文学; 正岡子規; 筑波会; 角田竹冷; 近代文学、日本の 連歌

専門分野:

文学

所蔵機関:

東京大学総合図書館

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http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/sogoto/


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