小説家、音楽評論家の野村胡堂(のむら こどう、本名:長一 おさかず、1882–1963)の旧蔵書である。武鑑類を中心とした江戸期の史料761点(和書)が収蔵されている。 野村胡堂は東京帝国大学法科を中退後、1912(明治45)年報知新聞社に入社し、小説や人物評論などを連載した。1931(昭和6)年から27年間にわたり、383編にのぼる「銭形平次捕物控」を主に『オール読物』に連載し、人気を博した。1958年同作品により菊池寛賞を受賞。1963年私財1億円を投じて財団法人野村学芸財団を設立した。また、「あらえびす」の筆名で音楽評論も多数執筆した。1995年に岩手県紫波郡の生家の近くに「野村胡堂・あらえびす記念館」が完成し、同館にはレコードのコレクションなどが収蔵されている。 本文庫は史料編纂所図書室に所蔵されており、目録として『野村長一氏所蔵本受贈目録』が作成されている。
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