江戸時代に旗本を務めた池田家の史料約600点が収蔵されている。 池田家は岡山藩主池田家の家臣であったが、池田姓を許され、大坂の陣後に1万石の大名となり、陣屋を播磨国新宮村(現・兵庫県新宮町)に構えた。1670年に嗣子がなかったため一旦廃絶するが、弟に3,000石の領地が与えられ、旗本寄合格として引き続き同地に陣屋を置いた。幕末の当主頼方(よりかた/らいほう)は、奈良奉行、勘定奉行、大目付、町奉行を歴任し、1858~1859年の安政の大獄を処理した人物である。 本蒐書は池田頼方の御手元書類を中心に、幕政関係の史料が多く収められている。1940年に啓明会(下中弥三郎の提唱によって1919年結成された日本最初の教員組合)より寄贈された。目録として『池田家記録』が作成されている。
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