関東地方  |  東京大学史料編纂所図書室

大判座後藤家本

 金工の後藤四郎兵衛(ごとう しろべえ)家伝来の史料のうち、主に江戸時代の大判座に関する史料891点からなる。
 後藤四郎兵衛家は室町幕府第8代将軍足利義政(1436–1490)に仕えた後藤祐乗(ごとう ゆうじょう、1440–1512)を祖とする金工の家柄で、足利、織田、豊臣、徳川の各将軍家の御用を務め、刀装具などの彫金作品を提供した。豊臣秀吉(1537–1598)に命じられて天正大判や千枚分銅を製造し、江戸時代に入ると大判座、分銅座をも主宰して特権的職人の地位を占めるにいたった。5代徳乗(とくじょう、1547–1631)のとき四郎兵衛と称して以来、当主は通称として四郎兵衛を名のり、幕末まで16代(17代は明治期)続いた。
 後藤家では、彫金、大判座、分銅座の家業ごとに所蔵する史料を分類して関連機関に寄贈した。東京大学史料編纂所は、大判座関係の大部分と分銅座の一部分の史料の寄贈を受けた。史料の調査は数次にわたって行われ、『後藤家旧蔵書目録』には約300点が、『近世における金貨の発行・流通に関する実証的研究』(科学研究費補助金研究成果 基盤研究(C)、1997–1998)には調査時点での目録が収録されており、史料編纂所の所蔵史料目録データベースに格納されている。2002年度に全史料の調査が終了し、全史料を収めた目録はまもなく完成の予定である。

<http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/tosho/tosho.html>

事項:

大判座; 天正大判; 後藤光次; 後藤四郎兵衛; 後藤徳乗; 徳川家康; 日本の経済史; 紙幣史; 経済史、日本の; 豊臣秀吉 足利義政

専門分野:

経済史学

所蔵機関:

東京大学史料編纂所図書室

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http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/tosho/tosho.html


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