江戸幕府の外国奉行所文書を中心とする史料群が収蔵されている。明治維新に際して旧幕府時代の外交史料を接収した明治政府は、幕府編纂の『通信全覧』(320巻、1859年から1860年までの外交文書)のあとを引き継ぎ、1874(明治7)年より約10年間かけて『続通信全覧』(1803巻、1861年から1868年までの外交文書)を編纂した。政府は、さらに外交史料集の編纂を続けようとしたが、1906年その事業を東京大学史料編纂所に移管した。本蒐書はその際に外務省より引き継がれたものである。各国公使・領事との往復書簡や評議書など幕府外交の一次史料、史料集編纂のため収集された史料などが収められている。多くは薄冊状に綴られており、和洋合わせて約3,000点からなる。 目録として『外務省引継書類目録』が作成されている。
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