関東地方  |  東京大学大学院情報学環・学際情報学府図書室

森恭三コレクション

 ジャーナリストの森恭三(もり きょうぞう、1907–1984)の全著作物のコレクションである。森が執筆した新聞・雑誌記事、日記、手稿など約2,100点が収蔵されている。
 森恭三は朝日新聞論説主幹を務め、長年にわたり『朝日ジャーナル』の巻頭言を執筆するなど、戦後日本を代表するジャーナリストの1人である。1930(昭和5)年に『大阪朝日新聞』経済部記者となり、1937年からニューヨーク通信員として米国滞在。1941年日米開戦により抑留され、翌年帰国。その後、戦時下のアジア各国に派遣され、従軍ルポを書いた。1945年8月の敗戦直後の11月7日に『朝日新聞』の宣言として同紙に発表された「国民と共に立たん」を執筆し、戦後ジャーナリズムの進むべき道を示した。また戦後初期の労働組合運動の激動期に、朝日新聞の労働組合委員長として指導的役割を果たした。初代欧州総局長としてロンドン滞在などを経て1964年論説主幹に就任。『朝日ジャーナル』の巻頭言を1961年から16年間にわたって執筆した。東京大学の新聞研究所(現在の情報学環・学際情報学府)の非常勤講師も務めた。
 コレクションのうち日記・手稿等を除いた1,711点の画像が「森恭三著作集CD-ROM」に収録され、同CD-ROMは東京大学大学院情報学環・学際情報学府図書室および社会情報研究資料センターで閲覧可能である。なお、コレクションの全目録が、東京大学大学院情報学環・学際情報学府附属社会情報研究資料センターのホームページに「森恭三著作集CD-ROM版」として公開されている。

<http://www.lib.isics.u-tokyo.ac.jp/morikyozo.html>

事項:

ジャーナリズム、日本の; マスメディア研究; 出版史; 新聞の歴史、日本の; 日本のジャーナリズム; 日本の新聞の歴史 森恭三

専門分野:

政治史学 新聞学

所蔵機関:

東京大学大学院情報学環・学際情報学府図書室

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