満州事変・日中戦争期を中心とした日本近現代史研究者の島田俊彦(しまだ としひこ、1908–1975)旧蔵の旧日本海軍軍令部関係の資料である。日本帝国軍部および外交当局が当時の時局に対処した膨大な記録類が125冊(和書)に整理・製本されている。 島田俊彦は武蔵大学教授を務め、満州事変・日中戦争研究の第一人者として朝日新聞社刊の『太平洋戦争への道:開戦外交史』(1962–1963)や中公新書『関東軍:在満陸軍の独走』(1965)などを執筆。また、みすず書房の『現代史資料』シリーズの『満州事変』、『満洲事変 続』、『日中戦争』の共同編者であり、「島田文書」の資料の多くが同シリーズに収録されている。 本文庫の目録として『東京大学社会科学研究所所蔵島田文書目録:海軍軍令部関係資料』(1978)が刊行されている。また、『社会科学研究』(第29巻1号、1977年)所収の「故島田俊彦氏旧蔵文書について」(有賀弘、坂野潤治著)において資料の内容が紹介されている。
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