弁護士の大木幹一(おおき かんいち、1881–1958)旧蔵の中国法制関係を中心とした漢籍3,168部45,452冊が収蔵されている。内容は、中国の法律・政治・外交・社会・経済関連をはじめ、歴史・地理・文学・思想・宗教など広範囲にわたる。法律関係の貴重書をはじめ、中国の明・清以降の時期の研究には不可欠の資料が収集されている。中国の役人の心得を記した「官箴」(かんしん)と、中国の官庁の公文書である「公牘」(こうとく)およびその周辺資料約300部を含む。 大木幹一は、1910年東京帝国大学法科大学法律学科を卒業し、弁護士として40年以上にわたり法曹界で活躍した。 本文庫は1941年に東洋文化研究所の創設に際して寄贈された。目録として『東京大学東洋文化研究所大木文庫分類目録』(1959)が刊行されている。また東京大学東洋文化研究所のホームページの「東洋文化研究所所蔵漢籍目録データベース」でキーワード「大木」にて検索が可能である。
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