チベット語に翻訳したインドの仏典の集大成をチベット大蔵経というのに対して、チベット人自身の撰述による仏典をチベット蔵外文献という。本文庫は、多田等観(ただ とうかん、1890–1967)がチベットより請来した蔵外文献400点余りと、青木文教(あおき ぶんきょう、1886–1956)収集の13点のチベット語文献から構成される。 多田等観の略歴については、東北大学附属図書館「西蔵大蔵経」の項を参照されたい。青木文教は1912~1916年チベットのラサに滞在し、ダライ・ラマ13世の弟子として11世の生家に寄宿して、チベット語学や歴史、風俗、習慣などを学んだ。1951年東京大学チベット語講師となった。 本文庫は文学部インド哲学仏教学研究室に所蔵されており、目録として『東京大学所蔵チベット文献目録』(1965)が作成されている。
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