関東地方  |  東京大学文学部美学芸術学研究室

大西博士記念文庫(大西克礼)

 美学者の大西克礼(おおにし よしのり、1888–1959)の旧蔵書で、美学・哲学・文芸・造形芸術などに関する洋書519冊と若干の和書から構成される。18世紀に刊行されたジャン・バティスト・デュボス(1670–1742)の『Réflexions critiques sur la poésie et la peinture』(詩画論)、シャルル・バトゥー(1713–1780)の『Les beaux arts réduits à un même principe』(芸術論)などが含まれる。
 大西克礼は、1913年東京帝国大学文科大学哲学科を卒業後、1927年東京帝国大学助教授に就任。ドイツ・フランス・イタリアへの留学を経て、1931年教授に昇任し、1949年定年退官、名誉教授となった。イマヌエル・カント(1724–1804)などを研究し、ドイツを中心に西洋美学の研究を進めた。さらに日本的美意識についての考察を深め、悲壮、幽玄、優婉、あわれ、滑稽、さびの六つを日本的美意識の範疇として示した。著書に『幽玄とあはれ』(1939)、『風雅論:「さび」の研究』(1940)、『美学』(全2巻、1959–1960)などがある。
 本文庫は文学部美学芸術学研究室に所蔵されている。

<http://www.l.u-tokyo.ac.jp/lib/search.html#bunko>

事項:

デュボス、ジャン・バティスト; バトゥー、シャルル; 大西克礼; 美学、西洋の; 西洋の美学 造形芸術

専門分野:

美術史学

所蔵機関:

東京大学文学部美学芸術学研究室

〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
Tel.: 03-5841-3769
Fax: 03-5841-8958
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/bigaku/


Copyright 2012 DIJ