島田文庫（島田雄次郎）

　西洋史学者の島田雄次郎（しまだ　ゆうじろう、1908–1965）の旧蔵書で、ドイツを中心としたヨーロッパの大学史に関する洋書104冊からなる。
　島田雄次郎は1933年東京帝国大学文学部西洋史学科を卒業し、1939年立教大学教授に就任。1950年より茨城大学教授と東京大学講師を兼任した。ドイツ史を専門とし、特にドイツの大学史を中心テーマとして研究した。著書に『西洋史概説』（1952）、『ヨーロッパの大学』（1964）、『ヨーロッパ大学史研究』（1967）などがある。また、訳書にヨハンネス・ハラー（1865–1947）の『ドイツ史概観：ドイツ史の諸時期』、ゲルハルト・リッター（1888–1967）の『教育力としての歴史』、エリック・アシュビー（1904–1992）の『科学革命と大学』などがある。
　文庫は文学部西洋史学研究室に所蔵されており、カード目録が作成されている。